IEレビュー281号 特集記事の概要

●特集テーマ 現場改善活性化の取り組み

【論壇】 三現主義の徹底による日本のモノづくり活性化の視点

論壇は、愛知工業大学客員教授の加藤典孝氏に「三現主義の徹底による日本のモノづくり活性化の視点」と題して、同氏の20数年間におよぶ現場改善の経験に基づき、事例を交えながら同氏の想いを執筆いただきました。今までの日本のモノづくりの強みがどこにあり、その背景に何があるのか、また、現在その強みが薄れているなかで、日本人が現場改善のために今何をしなければならないかが論述されています。そこでは、まず現場を良く見ること、三現(現場・現物・現実)の大切さ、そして、日ごろの教育・訓練の重要性が熱く語られるとともに、コツコツと改善行動を起こすことが改善をスピーディかつ確実なものにするキーポイントであると指摘をされています。

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【ケース・スタディ】 電子基板製造工程における現場力向上への取り組み

TOTOは「電子基板製造工程における現場力向上への取り組み」と題して、同社における現場改善の取り組みについて紹介いただきました。第1期改善活動として、5S活動やロス分析・作業の結合・工程間の間締め・整流化・ラインレイアウト変更などを中心とした生産性と品質の大きな改善について、そして、その後、改善効果が横ばいとなってきたことを受けて、さらに大きく成長するためには土台となる基盤強化と革新的な活動が必要と考え、第2期改善活動の基盤強化事例として、作業指導票の改善・運用見直し、革新活動の事例としてQFD、品質工学活用による不良低減の取り組み、さらには、外部審査による客観的な現場力診断結果を活用し、改善につなげステップアップしていった内容がわかり易く紹介されています。

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【ケース・スタディ】 間仕切工程の生産性改善

東京セキスイハイム工業は「間仕切工程の生産性改善」と題して、鉄骨系ユニット住宅のサブ組立工程とメインラインの現場改善活動による一貫生産方式化の改善事例をご紹介いただきました。特に活動の進め方として、工程間の壁を越えたチーム編成により今まで問題とされていなかった問題点の認識・共有化が図られ、仕掛削減・運搬ロス削減・省スペース化・セル化・品質改善などにつながったことについて具体例を執筆いただきました。

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【ケース・スタディ】 修理リードタイム短縮に向けた現場改善の取り組み

NEC長野からは「修理リードタイム短縮に向けた現場改善の取り組み」と題して、同社の保守・修理事業における生産革新活動について紹介いただきました。生産計画にしたがって作業を実施する生産現場とは異なり、修理品の数量・種類が事前に計画できない保守・修理事業に対して、現状把握と2S活動を始めとして修理用部材管理の改善、間接業務の改善などの事例を紹介いただくとともに、地味な保守・修理職場がどのようにして活性化されていったかについて紹介されています。

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【ケース・スタディ】 海外工場での品質意識を高める取り組み

三菱電機からは「海外工場での品質意識を高める取り組み」と題して、同社パワーデバイス海外工場での生産ライン構築時の実体験を基に、キッティング作業品質を例に執筆いただきました。現地従業員への品質管理教育の効果的な方法や、現地従業員の品質意識の維持方法、さらには、品質意識改善活動により現地従業員が考える力を身に付け、自発的な改善ができるようになったことが紹介されています。

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【ケース・スタディ】 改善活動を継続する仕組みづくり(タカラスタンダード 福岡工場)

タカラスタンダードは「改善活動を継続する仕組みづくり」として、早稲田大学の大森峻一氏に、同社福岡工場における5S活動と改善活動について紹介いただきました。5S活動では、これまでの進め方を見直し、社内の評価チームによる厳正な評価と一定の期間の後に指摘内容について改善が完了したか否かの再評価、全員参加による積極的な活動、工場のショールーム化などを通じた停滞しない5S活動の仕組みづくりが紹介されています。

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【プリズム】 IE人財における現場改善活性化の取り組み

東芝からは「IE人材における現場改善活性化の取り組み」と題して、同社におけるIEの専門家であるIEインストラクタ制度、および役職者向けIE研修を通したIE人材育成と現場改善活性化の取り組みについて紹介いただきました。

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【プリズム】 スマートシティ実現に向けたスマートな次世代ファクトリー

日立製作所は「スマートシティ実現に向けたスマートな次世代ファクトリー」と題して、東日本大震災以降大きな社会問題となっているエネルギーに焦点をあて、同社における生産計画とエネルギー供給計画の統合・連携管理により製造・エネルギーの全体最適をめざす実証プロゼクトの取り組みについて紹介いただきました。

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