IEレビュー223号 特集記事の概要

●特集テーマ 変種変量生産への対応

【論壇】 変種変量生産への計画と管理の対応

名古屋大学の高桑教授に、変種変量生産の拡大にともない人間の管理能力の限界を超える事態に対処する方法として、モデルを示しながら、コンピュータによる生産スケジューラおよび生産シミュレータについての論考を頂いた。

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【ケース・スタディ】 需要対応型生産システムを実現する生産革新機器(ROBO-KIDS)開発の
            取り組み

ソニーは、市場における需要変化に対応した生産システムのひとつの答えとして、セル生産システムを導入している。本事例では、生産設備の開発の面から、付加価値を生んでいる作業のみの自動化をコンセプトに、日々進化する同生産システムにマッチした小型、安価かつ汎用性のある生産設備実用化の活動を紹介して頂いた。

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【ケース・スタディ】 需要の変機種変量に対応した生産システムの設計

セル生産ラインの特性を仔細に検討した上で、自動化による高い生産性と、変動に柔軟に対応するという一見相反する命題を解決する生産システムについて、ABS(Antilock Brake System)の生産システムを事例に紹介して頂いた。

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【ケース・スタディ】 生産工程のスリム・スピード・フレキシビリティ追求

富士通テンでは、上流工程と下流工程が常に双方向で影響し合うなかで、最適工程・最適設計を行う「コンカレント・エンジニアリング活動」をベースに、スピード・スリム・フレキシビリティの3要素を同時に達成する活動への取り組みを行っている。特に変種変量対応時における「生産性指標」を設定することにより、時に干渉しあう3要素のそれぞれにおいて成果を引き出している事例について紹介して頂いた。

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【ケース・スタディ】 EAMS活動による変種変量生産への取り組み

製品特性に応じて、コンベア生産、一人生産、チーム生産を使い分けるなかで、自動倉庫を「仕分け供給機」、棚車を「引き取りカンバン」と位置付けるといったユニークなしくみを紹介いただくとともに、現場改善のみならず人材育成、情報系の整備など、多岐にわたる活動を相互に関連させている内容を記述頂いた。

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【ケース・スタディ】 SCM実現への基盤整備と生産システム構築の取り組み

高級衣料というカスタム性の高い製品についての、原料調達から顧客に商品が届くまでのSCM(サプライ・チェーン・マネジメント)システムを構築する過程で、それまで個別工程の結果管理であったものを相互にリアルタイム管理可能な生産システムに改善し、ビジネスリードタイム短縮によって顧客満足を高めた事例を紹介して頂いた。

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【プリズム】 冷蔵庫市場対応型ミックス生産方式の構築

多機種化する冷蔵庫生産において、部品のキッティング方式に工夫を加え、部品供給と組立作業を分離してミックス生産を行う事例について情報提供して頂いた。

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【プリズム】 一店舗一工房システムと生産個数

長期在庫が不可能であり、「その日に売り切る」商品を扱うベーカリーの生産意思決定、リアルタイムでの数量調整、さらに、新製品発売の考え方を深く記述していただき、工業製品とは一味違った領域での事例を示して頂いた。

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【プリズム】 eM-Powerソリューションによる生産プロセス事前検証

3次元デジタルデータを用い、それまで独立して行われていたプロダクト、リソース、オペレーションの3要素を相互に関連付けて「もの造り」の支援を行う検証システムを紹介して頂いた。

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【研究論文】 日本的製造ビジネスを支える技術データ構造改革の提案

ビジネス情報システム・アーキテクトの手島歩三氏他から、変種変量生産におけるシステム構築に関する投稿を頂いた。従来のリレーショナル・データベースからオブジェクト指向データベースを応用することによる技術データ管理ツールを提案した上で、その効果につき考察をしている。本特集の特徴のひとつは、各事例において、リードタイムの短縮を発端に、各業種の特性、業務内容の展開に応じてセル生産方式やSCMに言及されている点にあると言える。このことは業種、業態を超えた今後のIEの役割を論じるに当たって、大きな示唆を我々に与えてくれていると言えるのではないだろうか。そのような観点から各事例を読んで頂ければ、企画担当者として嬉しい限りである。

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