IEレビュー222号 特集記事の概要

●特集テーマ 進化する現場改善

【論壇】 モノづくり技術革新

今回は実際に日々環境変化の波にさらされている実業界から、日立製作所専務取締役の佐藤氏に執筆をお願いした。佐藤氏が中心となってつくられた「モノづくり技術事業部」発足までのプロセスを通じて、どんな環境にあってもモノづくりをないがしろにした経営はなりたたない、基本となるモノづくり技術を強化することを通じて、システムづくりがあるという思想が述べられている。そして、これからは製品開発・設計から受注・生産・物流・サービスにいたるトータルシステムを含めた総合技術でものづくりに取り組むために何をなすべきかが述べられている。

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【ケース・スタディ】 量変動に強いリレー生産方式の提案
【ケース・スタディ】 「五輪」の和が集結した世界No.1超短TATラインの構築
【ケース・スタディ】 改革が改革を呼ぶ生産革新活動
【ケース・スタディ】 ディスプレーモニターの環境変化にともなう現場改善
【ケース・スタディ】 生産革新による超低コスト生産への挑戦

富士ゼロックスと東北リコーのケースは、いかに速いスピードで顧客ニーズに応えられるかという課題に対して、既存の知識ややり方にとらわれず新しい生産方式を現場が中心となって構築していった事例である。特に、富士ゼロックスでは「リレー生産方式」というまったく新しい生産方式を構築している。従来の生産方式が量変動に対して難があるという問題から出発し、それを解決するために現場が中心になって、調達・技術・設備など部門を越えたスタッフを徐々に巻き込みながら新しい生産方式を作り上げていく姿がいきいきと描かれている。NEC三菱電機ビジュアルシステムズとトプコン、NEC山形の3件の事例は、いずれも改善活動領域を製造現場から工場全体、そしてサプライチェーンヘと広げる過程において生じる様々な問題とそれを乗り越える知恵がまとめられている。これらはまさに現場が問題意識をもち、関連部門を積極的にまきこみながら進化をとげた成功事例である。NEC三菱電機ビジュアルシステムズでは、ディスプレイモニタの市場が揺籃期・成長期・普及期という変化をとげるにつれていかに現場を進化させてきたかが述べられている。トプコンでは、レーザー組み立てラインにU字ラインを導入したことを皮切りに、開発・販売部門へと改革を進め、最終的にはグループ会社もとりこんで生産革新活動をすすめた事例である。そして、NEC山形は大規模集積回路の量産を実現した世界的な最先端半導体工場において、製造部と関係部門が一致団結した「五輪」の和の結集によって、世界No.1のラインを構築した事例の紹介である。この3例に共通していえる成功のポイントは、「他部門を納得させることのできる高い現場のレベル」と「部門間でコンタクトの取れる柔軟な組織」である。この2点を固め、かつ定量的に目標を設定して管理者が強いリーダーシップを発揮してこそ、真の意味での一体化が実現されるということを改めて感じさせられる事例である。

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【プリズム】 “Work Teams”の歴史

玉川大学の野渡氏に、アメリカにおける「Work Teams活動」を紹介して頂いている。新しいコミュニケーションの手段としてインターネットが注目され、それによって進化しつつある組織について、歴史をふまえて解説していただいた。

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【プリズム】 TRIZの紹介

産業能率大学の多田氏による、新しい問題解決手法TRIZに関するものである。この手法は1990年代半ばよりアメリカにおいて自動車関連産業を中心に企業内導入が進み、日本においても普及し始めているまったく新しい発想法のひとつである。

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【プリズム】 モーションクリニック

ティーエスシーコンサルティングの勝呂氏による、パソコンを使った動作改善システムの紹介である。ビデオカメラで撮影した映像を簡単にPCの画面で再生して分析することによって、スピーディでインパクトが強く指導効果が大きいことが報告されている。

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