IEレビュー221号 特集記事の概要

●特集テーマ ここにもIE

【論壇】 IEの進化

早稲田大学の高橋輝男先生に「IEの進化」と題して、IEの歴史的な足跡を、その時代における要望と照らし合わせながら考察いただき、IEの領域拡大と、それに対応するためのIEの充実についてご執筆頂きました。IEは、方法と技法と知識の3つがそろって始めてエンジニアリングたるものであり、物を扱う領域(製造・物流)から、情報を扱う領域(間接業務)、人を扱う領域(サービス)へとIEの領域を拡大するにしたがい、方法と技法と知識の3つが不十分となっているのが現状ですが、これらを用意・開発することでIEは発展すると考察して頂きました。

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【ケース・スタディ】 すぐやる課の奮闘

松戸市役所の照井氏には、すぐやる課の取り組みを具体的に紹介頂き“すぐやること”の意義をご執筆頂きました。すぐやる精神(すぐやらなければならないもので、すぐやり得るものは、すぐやります)をもって行政にあたることで、市民と行政の信頼関係を築いて行くという取り組みは、我々IErが改善業務にあたるときも、正に同じことがいえ、言い訳をせず60点でもいいから一歩でも進むことが、結局、スピードも早く、組織としての活性化にも繋がるということを忘れずにいこうと感じさせてくれます。

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【ケース・スタディ】 モータースポーツに見るIE的手法による効率化の現状

吉村氏には、耐久レースのピット作業についてご執筆頂きました。一般的に、レースは非常に高い緊張状態のなかで、わずかな時間を争うものと単純に理解しがちでありますが、そのプロセスでは、信頼性を重視するメンテナンス、方針決定が重要なセッティング、バラツキを排除することでトータル時間の短縮を競うピット作業などについて解説いただき、興味深い記事となっております。

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【ケース・スタディ】 出店立地調査と売上予測モデルの作成

サトレストランシステムズの西河氏には、店舗出店の判断材料となる売り上げ予測について、統計的手法による取り組みについて、ご執筆頂きました。予測精度の高い理論的技法の構築ということだけでなく、調査者の観察力の重要性について記述頂いていることに注目していただければと思います。

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【ケース・スタディ】 医療・福祉分野におけるサービス提供システムの構築

誠愛リハビリテーション病院の中尾氏・西氏には、在宅生活を実現するサービス提供システムとしての医療業務をご紹介頂きました。顧客指向でシステムを構築していくということの意味と、そのためのプロセスについては、我々の日常業務でも大いに参考になることと思います。

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【ケース・スタディ】 物流倉庫の課題とIE

東芝物流の五十山田氏には、物流倉庫業務全般に対してIE手法を適用し、改善されている実例についてご執筆頂きました。SCMのなかで棚卸資産回転率向上を狙い、その方策として、IE手法による改善を軸に、拠点全体として取り組まれていることに、注目したいと思います。

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【座談会】 ここにもIEはあった

座談会では、IErとして企業の実務にあたられている編集委員に、本特集を通じて、自ら、あるいはIErの代表として振り返りをして頂きました。IE手法を知らずとも新規の領域で問題解決が進んで行くのであれば、IEが手法をわざわざ体系付ける必要はないと認識します。しかしその改善の適用を、より早く、より広く適用して行くためには、プロセスや技法を体系化することがIErとしての役割であり、これを怠らないことが、結果として、IEの位置付けや認知度を高めることになるであろうことを忘れず、誠実に取り組んで行こうというのが総意です。IEr自ら、それとは気付かぬうちに活動領域を限定してしまわないよう注意し、視野を広く持つことの大切さがひとつの結論であると思われます。

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【プリズム】 世代を超えて管理サークルを 廻すスポーツとIEの共通性

大原氏には、競技を目的とするスポーツのPDCAについて解説頂き、人との関わり合いに触れ、それを通じてIErに対するエールをご執筆頂きました。

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【プリズム】 新幹線車両のメンネナンスと 車両清掃業務について

JR東日本の日景氏には、車両の周期メンテナンスと車両の清掃業務についてご執筆頂き、顧客指向を基本とするサービスシステムとしての仕組みをご紹介頂きました。

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【会社探訪】 お客様が期待する定時運行を具現化する ANAのチャレンジ  - 全日本空輸(株) -

武蔵工業大学の細野先生に、全日本空輸の国内線における定時運航化の取り組みを紹介頂き、問題点の分析と改善のポイントとなる人(組織)と業務システムの関わり合いにも重点を置いた改善の進め方について、ご執筆頂きました。

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