マス・カスタム生産方式構築


マス・カスタマイゼ―ション:ビジネスで勝ち抜くしくみづくり


モノ作りに強いはずの日本の情報家電メーカーが欧米企業に遅れを取っている IoT(Internet of Things)が注目されていますが、その深層を形成するパラダイムが高付加価値化、カスタム化、低価格を同時に実現する「マス・カスタマイゼーション」です。
「マス」はマスプロダクションで量を追うことでコストを下げ、「カスタマイゼーション」は付加価値の高い製品を、顧客満足の多様性に合わせて提供することで、大量生産と受注生産を両立させるものです。それは「類似を集め、変化を後」というシンプルなコンセプトですが、その構築にはマーケティングから開発設計、生産技術、製造、生産管理がそれぞれ組織で取り組む課題があります。
本セミナーはその中から開発設計段階のモジュール設計を受けて生産技術段階のモジュール生産方式に焦点を当てます。設計の標準化を推進した後、生産段階の「マス・カスタム生産方式」でカスタム化、低価格化の成果を刈り取る実践法を学びます。
本講座受講には、演習に使用する Windows PC が必須です。

テーマ


スマート・ファクトリーのロードマップを描く

開催日、時間


2023年11月27日(月)・28日(火)10:00~17:00

申込受付



受講方法



参加費


日本IE協会・他地区IE協会 会員 72,600円
日本生産性本部 賛助会員 83,600円
一般 88,000円
IE協会会員へのお申込みはこちら

講師紹介

橋本 賢一 氏
(株)MEマネジメントサービス
マネジメントコンサルタント・公認会計士
公認会計士事務所を経て、日本能率協会コンサルティングに入り、原価革新や生産性向上のコンサルタントとして活躍。1985年(株)MEマネジメントサービスを設立し、製造業を中心に、総合的コストダウンを展開し、企業の業績を革新するコンサルティング活動を中心に行う。日本国内のみならず、中国・タイ・韓国などの海外でもコンサルティング活動を中心に活躍中。
著書は『見える化でわかる限界利益と付加価値』『間接・サービス部門の原価管理』『見える化でわかる売り値と買い値』、『よくわかる「ムダとり」の本』共に日刊工業新聞社。
『正しい意思決定のための経済性工学の本』、『よくわかる原価のしくみ』共に日本能率協会マネジメントセンターなど多数。

プログラム内容

11月27日(月)・28日(火)10:00~17:00

第1章 マス・カスタマイゼーション-大量生産と個別受注生産の両立-

1-1 顧客ニーズとコモディティ化
1-2 コモディティ化の3つの要因
1-3 マス・カスタマイゼーションとは
1-4 マス・カスタマイゼーションの効果

第2章 設計モジュール化と生産効率化-設計モジュール効果は生産段階で刈り取る-

2-1 モジュール化の推進
2-2 変化は一方向で逃げる
2-3 マス・カスタムに繋がる設計標準化
2-4 標準化は工程数・設備費削減等のCD効果

第3章 マス・カスタムに最適な生産方式-類似を集め、変化は後の生産方式-

3-1 何本のラインで生産したらよいか
3-2 類似を集め、変化は後の生産方式
3-3 同期化ラインの選定手順
3-4 マス・カスタム生産方式の実践

第4章 加工モジュールの設計-工程と時間値の類似性を追求-

4-1 同期化の範囲の選択
4-2 同期加工ラインの設計
4-3 同期加工セルの設計
4-4 設備の同期化改善ポイント

第5章 組立モジュールの設計-変化は最終工程、流通段階へ-

5-1 類似を集め変化は後の組立モジュール
5-2 組立モジュールの設計
5-3 混流生産と組立順序
5-4 自動車に見る組立モジュール

第6章 スマート・ファクトリーの展開-迅速性・柔軟性をデジタルで対応-

6-1 内外製の分業形態
6-2 見込み生産と受注生産の併用
6-3 定期発注・MRPのロジック
6-4 定量発注・変動発注点管理

第7章 設計・工程設計のデジタルツイン-3DCADからBOMの作成まで-

7-1 CIM・SCM・VCM・Iotの展開
7-2 デジタル・マニュファクチュアリング
7-3 製品・工程設計のデジタルツイン
7-4 材料・人・設備の物量資源管理

第8章 パフォーマンスのデジタルツイン-人からデータで伝えるIoTモノ作り-

8-1 MES:製造実行システム
8-2 人からデータが伝えるモノ作り
8-3 ロボティックスとPLC活用
8-4 スマート・ファクトリー支援機器
※演習で使う Windows PC の準備をお願いします。
※プログラムは都合により変更になる場合があります。
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